飲茶のくにのブー

幸せってなんだを考えすぎずに考える雑記ブログ

【グランメゾン東京 ①】王道パターンのドラマ、だから安心してみれる!

きらめく女優と国民的アイドルの四半世紀後

世界でイチパン綺麗は鈴木京香ね
(パン一じゃない)

20年以上前、都内の電子部品メーカーの海外事業部でお仕事をしていた時のこと。お向かいに座る、日本に帰化した中国出身のOさんは四角い黒縁メガネから、くっきり二重のマヂ目をギラつかせ20そこらの私に向かい、体を乗り出して言い放った。



京香の何が美しく、何が特別かを熱く、力を込めて
身振り手振りで日本語で語り出した。

忙しかったのでOさんの話は話半分で聞いていたが確かに鈴木京香は、女の私から見ても気持ちがいいくらいに、いいオンナだと思った。


その鈴木京香を四半世紀を経て、遠慮なく「オバさん」呼ばわりする男がいる!
(いや、あれから20年以上経ってるから年齢的にはそうだけど)


木村拓哉だ。


最近のドラマには法則がある?

「グランメゾン東京」を観始めるようになったのは旦那さんとの何気ない会話からだった。

「最近、どのドラマも内容一緒だよねー。」

①絶対勝ち目が無い、名もなき弱者が圧倒的なリーダーと一緒に地道に頑張る。

②絶対勝者からからの執拗な嫌がらせに屈しない。(最初は相手にもされないがだんだん脅威になり、妨害する)

③逆転大勝利‼️


くじけそうになっても、負けずに風向きを変えて行こうぜ、オー!!的な時に流す、おきまりの感動的なBGM…(オーケストラ風味)


「なんで、みんな構成が同じなんだろ?」私の素朴な疑問に旦那さん即答。


今の日本人がそれを求めてるんだよ!


…なるほど。(分かったような分からないような)


善悪がはっきりした安定のストーリーの中、ドラマの登場人物たちが悩んだり苦労しながらも、最後に「不可能を可能に」する方程式を、主人公と一緒に疑似体験して、自分の人生に「希望」を見出したいのかもしれない。わかる。わかるよ。みんな幸せになりたいもんね。

「じゃあ、もうすでに、ロケットエンジンだ、シューズ作りだ、色々と出尽くしてるから、次のドラマはシェフとかなんじゃない?」

と、何の気なしに言うと、旦那さんが「ブーちゃんすごい!次はキムタクがシェフになるらしいよ」と、ちょっと興奮してた(笑)

というわけで、日本人が求めているドラマ(by旦那)
「グランメゾン東京」はどんな物語なのか、私も観てみる事にしたのでした。

「だからどうした?」がいい

話はおいちょに戻すが、鈴木京香をオバさん呼ばわりするのはドラマ内で1回2回じゃない。


連呼!


Oさんがそれを聞いたら、嘆き、悲しみ、そして
怒りの鉄拳〜feat.中国4000年の歴史で

フゥワアタタタタタタタタタ‼️
Don't think, feeeeeeeeel‼️

と、キムタクに食らわすに違いない。

でも、鈴木京香も負けてないのだ。
泣く子も黙るトップアイドル(だった)キムタクを

「おっさん!」

となじりたおす。また、おいうちをかけて他の登場人物も

「日本の恥」
「最低の人間」
「あんなクズ」

…の、3本でお送りいたしまーす byサザエさん。と、キムタクに対してけちょんけちょんだ。

でも、なぜかある意味気持ちがいい


なんでだろうと考えた。この清々しさはどこからくるんだ?現実2人は50前後で、真のおじさんとおばさんだ。でも

それがどうした?

とケロリンと開き直ってる姿が、年齢的に近い私には、なんだか、すっきりさっぱりすがすがしく感じるのだ。

「劣化」という失礼な言葉があるけれど、あえてそのまま使うなら人はみんな「劣化」する。しなかったら人間じゃない。

ドラマの構成上であれ、かつて美しく輝き、現在はネットで「○○ 劣化」と検索されてしまっている相手を、こうも躊躇なく、互いに「おっさん!おばさん!」呼ばわりしちゃうなんて。

過去の栄光や若さにしがみつかず、むしろ新しい自分を楽しんでいるようにも見えて、逆にカッコよくないか?

それにしても、このキムタクの言われよう…
私のドラマの法則①「底辺からはい上がる」の伏せんバッチリクリアですよ。ふふふ。



ここまでお付き合いありがとうございます!
次回はいよいよ本編の感想を書いてみたいと思います。